不倫で騒いでる世間は「ヤジ将軍」三木武吉の名言を思い出せ

政治家や有名芸能人の不倫スキャンダルが続いている。

ネタを掴んだ週刊誌やメディアは鬼の首でもとったかのように大々的に取り上げて、当事者は苦しい弁明に終始した挙句に辞職や活動休止に追い込まれる。

最近ではもうワンパターン化した感があるが、こうした流れはいつ頃からだろうか。
不貞行為に対する世間の目、特に有名人へのそれは年々厳しくなっているような気がする。

不倫自体を肯定するわけではないが、社会からある種の寛容さが失われつつあること、そして当事者を吊るし上げるようにバッシングする風潮は少し怖いと思う。

かつての日本は、経済的には現代よりも貧しかったかもしれないが、社会や人々の心にはそういった本能的な欲求をある程度許容する余裕や寛容さがあった。(それはあるいは愚かさと言えるのかもしれないが。)

不倫に関しても、もし発覚した場合は当事者同士や近しい人間の間ではそれは揉めるだろうが、他人や世間がそれを殊更に取り上げてとやかく非難するような風潮はなかったのではないだろうか。

自由民主党結党による保守合同の功労者として知られ「ヤジ将軍」や「策士」の異名をとった政治家、三木武吉は大の女好きとしても知られているが、その不倫にまつわる名言を紹介したい。

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およそ大政治家たらんものは、いっぺんに数人の女を喧嘩もさせず嫉妬もさせずに操っていくぐらいの腕がなくてはならん。

現代において政治家が発言したならば、世間から総バッシングを食らうような発言でも当時は民衆に受け入れられていた。

また第25回衆議院議員総選挙の立会演説会において、対立候補の福家俊一から「ある有力候補は妾を4人も持っている」と暗に批判された際の反論が実に痛快だ。

(以下Wikipediaより引用)

ところが、次に演壇に立った三木は

私の前に立ったフケ(=福家)ば飛ぶような候補者がある有力候補と申したのは、不肖この三木武吉であります。なるべくなら、皆さんの貴重なる一票は、先の無力候補に投ぜられるより、有力候補たる私にと、三木は考えます。なお、正確を期さねばならんので、さきの無力候補の数字的間違いを、ここで訂正しておきます。私には、妾が4人あると申されたが、事実は5人であります。54と数えるごとき、小学校一年生といえども、恥とすべきであります。1つ数え損なったとみえます。ただし、5人の女性たちは、今日ではいずれも老来廃馬と相成り、役には立ちませぬ。が、これを捨て去るごとき不人情は、三木武吉にはできませんから、みな今日も養っております

と愛人の存在をあっさりと認め、さらに詳細を訂正し、聴衆の爆笑と拍手を呼んだ。

時代や国が違えば、世間の目というものも変わる。

イタリアの首相を9年間も務めたシルヴィオ・ベルルスコーニが未成年の買春疑惑などのセックススキャンダルにさらされたのは2009年だが、日本では致命的といえるスキャンダルにあっても、彼はその後もイタリアの首相を2011年まで務めている。

不倫が許容されるべきとは思わないが、他人の不貞行為に対して第三者が「許せない」と執拗に追及するのはちょっと野暮ったい気がするし、「社会の目」といえば聞こえはいいがネット社会や集団心理の影の部分が垣間見えて少し怖いような気がする。

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