大河ドラマ「花の乱」のお気に入りエピソード紹介~隠り世に紛れ込んで森女と出会う義政

このブログでも何度か紹介している大河ドラマの名作「花の乱」(1994年放送)。
その中から僕のお気に入りのエピソードの一つを紹介したいと思います。

「花の乱」名エピソード紹介~「花の乱」第11話より

将軍である足利義政が、実弟の義尋(後の足利義視)を浄土寺に訪ねた際に森女と出会うエピソード。

将軍職を辞して隠居を願う義政は、弟であり幼いころに出家した義尋(ぎじん)を浄土寺に訪ねる。
義政は臨済録にある「真人」の一節(「赤肉団上に一無位の真人あり」)を引き合いに、心の底から将軍職を捨てて出家したい思いを告げ、義尋に将軍職を引き受けてくれるように説得する。

義尋がお茶の用意をするために一時席を立った際、どこからともなく雅な鼓(つづみ)の音が聞こえ、義政はその音に誘われるように浄土寺をふらりと出て、黄昏の中、ひとり裏の空地へと向かう。

するとそこにいたのは森女(しんじょ)と名乗る盲目の女旅芸人。(森女は一休和尚の愛人であるが、「花の乱」では森女は将軍正室・日野富子の生き別れた姉妹であるという設定)

義政は自らが足利幕府の将軍であることを隠し、勧進聖の僧侶であると偽って、森女の鼓の音に合わせて念仏踊りに興じる。

花の乱

洛中まで同行しようと誘う森女だったが、義政は「同行したいのはやまやまなれど、今はどうしても戻らねばならぬところがあるのでなあ。」と心底残念そうな様子。

義政が浄土寺に戻ると、慌てた様子の付き人や寺の者たち。
義政の姿がどこにも見当たらないので神隠しにでもあったのではないかと騒ぎになっていた。

義政は裏の空地にいたと言うが、周囲の者はそこも探したと言い、また鼓の音も聞こえなかったという。

義尋

兄上、もしや隠り世に紛れ込まれたのはありますまいな。
頃も黄昏、逢魔が時にございます。
もしや鬼の妖術にて作られた女人ではなかったのかと。

義政

鬼が作った女人は、抱けば水になって流れると聞くが
試してみればよかった。

黄昏時にひとり現実とも幻想ともつかぬ異世界へと迷い込んだ義政。

しかもそこで出会ったのは、実は幼いころに病気によって盲目となってしまったがために日野家を追放された姫であり、本来であれば義政の正室となっていたであろう女。

花の乱で描かれる数奇な運命と幻想的な雰囲気がマッチした名エピソードです。故・市川團十郎の舞が見られるという意味でも貴重な映像。

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