母子の絆と人生の選択をリアルに描いた映画「Mommy/マミー」の名言

生き方は 人によって違う

お互いに自分の選択をした

入院させたのは 希望を抱いているから

私は希望を選んだの

この世界に残された希望はごくわずかよ

でも諦めない人たちがたくさんいる

諦めなければ何かを変えられる

もし希望を捨ててしまったら 未来はない

すべて自分の選択 そう信じれば未来は開ける

「Mommy/マミー」 2014年 カナダ

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一言で表すなら母子愛を描いた映画だが、ただ母子愛を美化するようなものではない。

映画の中で描かれる人生の苦境とでも言うべき状況は、ハリウッド映画のような絵空事ではなく、とてつもなくリアルだ。そしてそんな局面での彼らの選択も極めてリアル。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)の子どもを一人で育てる母親の直面する生活問題とあらゆる葛藤を、少しダークな感じの映像と静かで写実的なカメラワークで描いている。

行動障害のある子とその親は
自分を信じすぎてはダメ
愛だけでは救えない
愛情の問題ではないんですよ

序盤での施設職員の言葉が映画のストーリー全体を示唆している。

いつかママは僕を 愛さなくなる

いいよ その日が来るのはわかってる

それでも僕はいつもママの味方だ

世界で一番大切な人だから

ADHDであり母親に強い愛着を持つスティーヴ。

母親の愛は永遠に続くわ 分かる?

これからもっと 強くあなたを愛する

あなたの愛は他に向かう

自然なことなのよ 受け入れるしかない

そういうものだといつか気づく日が来る

普通の親子以上に深くお互いを愛しながらも直面する様々な問題。

グザヴィエ・ドラン監督の映画は初めてみたが、たぶんどこまでもリアルを追及する人なんではないか。

特に人物描写。
主人公である母親は「ああこういう人いるよな」的な気が強くておしゃべり、そんな美人でもない感じがリアルだし、そんな主人公に体目当てで近づいてくる近所の男と、それをうまく利用しようとして失敗するあたりもリアル。近所の女教師夫婦もリアル。とにかくリアル。

イケメン・美女は登場せず、映画では当たり前にあるはずの「作り物感」が少なく、生々しいまでのリアルさだ。

現実的な問題、そしてある意味福祉的な問題にクローズアップした映画でもあるが、そこに悲壮感や現実の持つ疲弊感がなく、どこか突き抜けたような疾走感もある。

グザヴィエ・ドラン監督はまだ20代らしく若き天才とか言われていて、自分より年下は素直に評価できない自分ではあるが、まあ秀才とはいえるだろうと感じた映画だった。

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