「悩みは一時忘れろ」 映画「ザ・マスター」(The Master)より

悩みは一時忘れろ またすぐに戻ってくるが…

記憶は置いていけ

この名言についてはさておき、とりあえず圧倒された。
この映画のなにがすごいってホアキン・フェニックスの演技に尽きる。
”これ演技なのか”ってくらい自然に、精神に異常をきたした退役軍人を演じている。

物語の舞台は第二次大戦後のアメリカ。
海軍を退役したフレディ(ホアキン・フェニックス)と、作家であり新興宗教の教祖でもあるランカスター・ドッド(フィリップ・シーモア・ホフマン)の出会いと別れを描く。

監督・脚本は「ブギー・ナイツ」や「マグノリア」で日本でも人気のあるポール・トーマス・アンダーソン。

まあ映画だから当然演技なのだろうけど、
ホアキン・フェニックスは演じているとは思えないほど、「あっコイツ、ヤバい」感を醸し出している。
「タクシードライバー」のデ・ニーロを彷彿とさせるが、このリアルなヤバさ加減はそれ以上である。

そして対するシーモア・ホフマンも名演技で、2012年のヴェネツィア国際映画祭で二人そろって最優秀男優賞を与えられたのも十分頷ける。

ランカスター・ドッドは教祖というだけあってカリスマ的な人物として描かれており、その言葉は人々を魅了する。(モデルとなったのは実在する「サイエントロジー」という宗教団体らしい。

船上パーティーに忍び込んだ風体の怪しげなフレディに対しても、運命的なものを感じ家族同様に親しく付き合い、娘の結婚パーティーにも招待する。
冒頭の名言はそのシーンにおけるセリフで、なんとなく心に残った。

悩みは深ければ深いほど、一時でも忘れることは難しい。忘れようと思っても、頭から離れない。

だがどうせ悩みが自分から離れないのならば、どうせすぐに戻ってくるのならば、
今を楽しむ為に一時だけでも悩みと記憶を置き去りにしてもいいじゃん、

こんな風に考えることができれば、ずいぶん心が楽になるし、余計なものに捉われることなく人生を楽しめるようになる気がする。

そんな風に考えて生きていきたいし、だれか悩める人がいたら言ってあげたいセリフだなあ。

スポンサーリンク
adsense
adsense
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク
adsense

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です