30歳童貞魔法使い説を真面目に考察してみた。

巷でまことしやかに語られる「童貞のまま30歳を迎えると魔法を使えるようになる」という説。誰が最初に言い出したのか、出どころも由来もはっきりしない都市伝説のような話です。

「なんで魔法を使えるようになるの?」
「いったいどんな魔法が使えるの?」
「ホントなら目指してみようかな。」

皆さん様々な疑問を抱きながらも、今では広く浸透しています。

この説は誰かがウケ狙いで言った単なるジョークなのか、それとも根拠や一定の真実を含んでいるか。
もし真実を含んでいるのならば、それは一体どういうことなのか。

トンデモ説と思われ一笑に付されがちなこの説を、今回真剣に考察してみたいと思います。

30歳童貞=魔法使い説は真実なのか

可能な限り学術的に考察した結果、僕はこの説には一部ではありますが真実を含んでいるという結論に至りました。
と言っても30歳童貞男性がいきなり炎や氷の攻撃魔法が使えるようになるわけでも、また空を自在に飛び回ることができるようになるわけでは当然ありません。

結論から言うと「破邪の魔法」を使えるようになります。正確には悪霊や鬼と呼ばれる邪なるモノや穢れを祓い、打ち消す能力を得ることができると考えられます。

おそらくですがこの説の根底には「陰陽二元論」があると思われます。
「陰陽二元論」は風水や陰陽師、易占いなどに詳しい人ならばご存知かと思いますが、あるゆる事象を「陰」「陽」の2つの性質で解釈する伝統的な思想で、それは現代社会にも色濃く残っています。

太陽は「陽」で、月は「陰」。
夏は「陽」で、冬は「陰」。
生は「陽」で、死は「陰」。
磁石の「陽極」、「陰極」etc。そして男性は「陽」で女性は「陰」とされています。

これは性差別的な意味合いではなく、善悪や優劣を決めるものでもありません。
どちらが良いというものではなく、陰と陽のバランスの上にすべての物事が成り立っているという考え方です。
風水や家相見においても「陽」のエネルギーが強ければいいというわけでもなく、陽(活動)と陰(休息)のバランスこそが重要視されています。

さて、この「陰陽二元論」思想では男女の性別を陰陽に分けて考えていますが、男性は生まれついて陽の存在であるからこそ陰(女性)を求める。反対に女性は陰の存在であるからこそ陽(男性)を求める。
バランスを取ろうとする自然の摂理に基づいて、男女は本能的にお互いを求め合うとも言われます。
男女は交わる(セックス)ことによって、自分には足りない対極のエネルギーを心身に取り込んでバランスを取ろうとするのです。

こうした「陰陽二元論」は中国が発祥とされていますが、「日本書紀」においてもその思想が伺える記述が残されています。
天地開闢の際に出現した最初の神である国之常立神(くにのとこたちのかみ)について、陽気のみを受けて生まれた神で、全く陰気を受けない純粋な男性という意味で「純男」の神であるとの記述があり、日本においても古来からなじみ深い考え方であったと推察できます。

この思想に沿って解釈すれば、童貞男性という存在は生まれてからまだ少しも陰の気をその体内に取り込んでいない純粋な「陽」の存在であるということが言えます。
それこそ30歳まで童貞を堅持した男性は、陽の気の純度をかなりのレベルまで高めた存在です。(この際、実際には陰キャやオタクが多いのではないかという指摘は横に置いておきます。そういった性格の明るい暗いとは別の話なので。)

以上の民俗学的考察から「30歳童貞男性は高いレベルの陽の気を持った存在である」と言える。ここまではよろしいでしょうか。

さてここからは若干オカルト系の話になりますが、古来より妖怪や鬼などの、人に害為す見えざる存在は死の世界の住人であり、陽の気を嫌うと言われます。
一時期ブームとなった映画「キョンシー」シリーズには、中国の伝統的な妖怪であるキョンシーが登場しますが、その弱点の一つは童貞のおしっこであり劇中でもそういった描写があります。
これはおそらく究極の陽の存在である童貞の体液には邪なるものを退ける力があるという発想からきているのではないでしょうか。童貞のおしっこはある意味「聖水」なのです。

女性と交わることによって陰の気がその体内に混入することを長きに渡って防ぎ、極度に陽の気を錬成した童貞男性には、本人が意識するとしまいと「邪を祓う」エネルギーというかある種の神性、聖(ひじり)の力が宿るということが言えるのではないでしょうか。
その期間がだいたい30年くらいだろうということから「30歳童貞=魔法使い説」が成立した可能性も考えられます。

怪奇現象に悩まされている方、悪霊や妖怪などに憑かれているような気がする方は、得体の知れない霊能力者に相談するよりも、身近なところで30代以上の童貞男性を見つけて邪を祓ってもらえば良いかもしれません。(童貞おじさんにおしっこをかけられるのは勘弁ですが)

以上の考察から「30歳童貞魔法使い説」はあながち完全なデマとは言えないということが証明できたと思います。この説の成立の経緯は明確ではありませんが、背景にはこうした日本あるいは東洋における陰陽二元論的な思想があると思われます。

ネット上あるいは巷間で囁かれる俗説の中にも一定の真実や深い根拠があるのではないか、そういった視点も併せ持って考えてみると面白い発見があると思います。

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