「子子子子子子子子子子子子」~読めますか?
子子子子子子子子子子子子
子という字が12個。なんと読むかわかりますか?
普通に読めばココココココ・・・というジョジョの擬音のような発音になりますが、これは平安時代のなぞなぞで、嵯峨天皇が考案して小野篁(たかむら)に問うたといわれています。
正解は、
猫の子の子猫、獅子の子の子獅子
と読むそうです。
子(ね)子(こ)の子(こ) 子(こ)子(ね)子(こ)
子(し)子(し)の子(こ) 子(こ)子(し)子(し)
「子」という字の読みかたの多さを利用したなぞなぞです。
嵯峨天皇にこのなぞなぞを出された小野篁は、みごとに答えを言い当てたと宇治拾遺物語に残されています。
小野篁は百人一首や古今和歌集にも和歌が残る歌人としてしられており、これはその常人離れした言語能力と文才を伝えるエピソードですが、政務能力も大変優れていたようでいろいろな逸話が残されています。
中でも面白いのが、小野篁は、昼は内裏で帝に仕え、夜になると井戸を通って冥界に下りて閻魔大王の裁判の補佐をしていた、というものです。
京都東山の六道珍皇寺の境内には今でもその井戸が残されています。
本堂の裏にある井戸も、境内の離れた場所から覗き見ることができます。
もしかするとその井戸は今も冥界へと通じているのかもしれません…。
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