映画「グランドマスター」から名言集
グランドマスターは2013年に公開された香港映画です。
「恋する惑星」や「天使の涙」などで90年代の香港映画ブームを牽引したウォン・カーウァイ監督のカンフー映画作品ということで注目を集めました。
「楽園の瑕」も戦闘シーンがありましたが、あちらはカンフーというより武侠映画でした。
「グランドマスター」は主役のトニー・レオンやチャン・ツィイー、チャン・チェンなどが武術修行を数年間行って撮影したという本格的なカンフー映画。
トニー・レオンなどは4年間に及ぶ練習の中で2回も骨折したそうです。
ウォン・カーウァイ監督の独特の映像美とカンフーアクションが融合した非常に見ごたえのある映画で、どのシーンを切り取っても美しい。
私は映画館に2回観に行ってDVDも発売日に買いました(笑)
そんな「グランドマスター」から名言を紹介します。
武術を極めながらも時代に翻弄される達人(マスター)たち
物語はあのブルース・リーの師であった実在の武術家で詠春拳の達人・葉問(イップ・マン)とそれを取り巻く人々の半生を描いたものです。
葉問(イップ・マン)
カンフーに師匠が誰だとか流派が何だとかは関係ない
カンフーとは横か縦か
負ければ横たわり 勝った者が立つ
葉問(イップ・マン)のカンフー哲学
馬三(マーサン)
イップ・マンに伝えろ
宮宝森(ゴン・パオセン)の一番弟子はこの俺だ
仏殿は山門の奥にある
仏を拝みたければ マーサンを倒せ
師であり形意拳と八卦掌のグランドマスターである宮宝森(ゴン・パオセン)に挑むことになった葉問に対して敵対心をむき出しにする馬三。
丁連山
蛇の羹(あつもの)は火加減が難しい
火力が弱すぎれば美味くない 火力が強すぎると焦げ付いてしまう
人も同じだ
佛山で葉問と対戦することになったグランドマスター宮宝森に、故郷から兄弟子が訪ねてきて、無理をして後進と張り合うのはやめろと忠告する。
これに対して宮宝森は「名声のためではなく、次の世代のため」と答える。
馬三(マーサン)
(師から自分の名前の由来を知っているかとの問いに対して)
知ってます。武術界の古い言葉から名づけられました。
人には三歩譲る姿勢が大切だと。
師匠が俺に”謙虚で分相応であれ”との期待を込めて。
日本軍に協力する馬三に対して宮宝森は忠告を行うが、馬三は反抗し争った弾みで師を死なせてしまう。
宮若梅(ゴン・ルオメイ)
”人生悔いなし”というけれど
そんなのウソ
悔いのない人生なんて味気ないわ
父の復讐の道を選んだグランドマスターの娘ルオメイ。
考えさせられる言葉です。
どちらかの道を選べば、もう一方の道の行く末が悔やまれる。
けれどそれが人生。
宮若梅(ゴン・ルオメイ)
本当のことを言うと、あなたが好きだった
何も期待してないわ。好きに罪はない。
ただ好きなだけ。
秘密にしてたのに、あなたに会ったら口にしてしまった
二人の恩も恨みも碁盤のように残しておくわ。お元気で。
葉問に対しての密かな恋心を別れ際に打ち明ける若梅。せつないシーン。
宮若梅(ゴン・ルオメイ)
父が武術の道には三段階あると
自分を知り 世間を知り 人生を知る
自分は知ったわ 世間もそれなりに
人生は残念だけど
復讐のため、結婚して医者として生きる道を捨てた若梅。
宮若梅(ゴン・ルオメイ)
父から教わったのは技ではない。心だ。
幸せな日々だった。