新・必殺仕事人-第1話~「主水腹が出る」~名セリフ集
新・必殺仕事人 1981年5月~1982年6月放送
ヒットした「必殺仕事人」の続編シリーズ。
前シリーズから主水、秀、加代の仕事人チームに加え、人気キャラクターとなる三味線屋の勇次と母おりくが登場。
第13話からはオカマキャラの筆頭同心田中も登場し、後に続く後期「必殺」のフォーマットが完成したシリーズ。
第1話「主水腹が出る」より名セリフ集
主水
裏の稼業はあれっきり足洗っちまった。
秀は真っ当な飾り職人。おれは八丁堀の昼行燈。
日なたでのんびり昼寝してる間に、なんだか腹まで出っ張ってきちゃってな。
相も変わらず婆あやかかあに馬鹿にされてる毎日だ。
秀
今度はやられる。今度こそやられると。
背筋がそそけ立つような生活からは足を洗ったんだよ。
二度と戻る気はねえんだ。
裏稼業から足を洗って三年。主水と秀のもとに、江戸を離れていた加代が舞い戻ってくる。
再び稼業を再開しようと持ち掛ける加代だが、気の抜けてしまった二人は耳を貸さない。
秀
三味線屋に妙にこだわってたのが気になって行ってみたんだが、八丁堀。
野郎、俺たちとご同業だぜ。
三味線の張り替えを営むおりくと勇次。その正体は凄腕の仕事人親子だった。
勇次と秀の川べりでの緊張感あふれる初対面シーンは必見。
おりく
なるほどねえ。町方なら人の弱みを握るのに不自由はない。
でもねえ旦那。それで強請りにかけるとは、ちいとあこぎが過ぎやしませんか。
謎の人物から過去をネタに強請られるおりく。お金の受け渡しの場に現れた主水を首謀者だと勘違いする。
升屋太兵衛
鬼?そうかもしれんな。だが私はこれが楽しいのだ。
始めのうちはなんだかんだと虚勢を張っても、とどのつまりはみんな私の思いのままになる。
升屋太兵衛
こうなったら私の損はお前に払ってもらう。なかったらお前が作れ。
お前も元は女郎だろう。亭主の一人や二人、舌先三寸で転がすくらい朝飯前のはずだ。
いかにもな感じの悪役の強請り屋、升屋太兵衛を綿引勝彦が好演。
勇次
何を話されたのか、もう忘れちまったよ。
あんたはおれを育ててくれた。叱ってもくれた。寒い日は懐の中に入れてもくれた。
何をやろうが、あんたはおれのおっ母さんだ。違いますかい?
勇次に過去を打ち明けるおりく。仲間を売った勇次の父親を殺したのはおりくだった。
真実を知っても変わらずおりくを慕う勇次。
主水たちと三味線屋のふたつの仕事人チームが反目しながらも共同で仕事をする新・必殺仕事人第一話。魅力的な新キャラクターも登場し見ごたえありです。