「マネーの虎」神回より~モンゴルタクシー事業希望者の神プレゼン

2001年から2004年まで放送されたテレビ番組「マネーの虎」

大きな夢やそれぞれの事情を抱えた出資志願者と、マネーの虎と呼ばれる5人の社長たち。

マネー成立かノーマネーでフィニッシュか?

お金と人生のかかった真剣勝負だからこそのドラマチックな展開や感動が生まれました。

今回はクセのある複数の虎たちの心を動かし、希望金額を達成した名プレゼンを紹介したいと思います。

モンゴルでタクシー事業。虎たちの心を揺り動かした名言とは?

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発展途上国モンゴルでタクシー事業を始めたいという男性。希望額は1752万円
モンゴルは移動手段に乏しく、冬は寒さが非常に厳しいため近年タクシーの需要が増えているという。

志願者の考えたプランは、日本のように社員が運転手として働くのではなく、車をリースとしてモンゴル人運転手に貸し出して働いてもらう方式。
そして1年半から2年のリース期間満了時に晴れて車両が運転手のものになる。
そしてタクシー業のライセンス取得のために30台の車両が必要であり、その取得のための資金を得たいという。

志願者は現在モンゴルで観光会社を経営し年商2000万円をあげており、タクシー業は観光業ともリンクさせて無理なく円滑に運営できると語る。

虎たちの質問にも淀みなくはっきりと答える志願者。細部まで練られ用意周到なプランにさすがの虎たちも感心する。

しばし流れる沈黙を破るように志願者は切り出す。

「私がスーパーマーケットで4年間働いていたときに日本式経営を押し付けました。私はその時に日本的経営が世界でナンバーワンだと思いました。ただ従業員にとってはそんなことはどうでもいいことでした。」

志願者が語り出したのは、自らの過去の経験と失敗から得た教訓だった。

志願者はモンゴルで7年間暮らしながらモンゴル人と共に働いて、日本との国民性の違いを実感したという。
いくら売ったらいくら自分にバックするのか。
日本のような会社組織という単位ではなく個人の実利を重視した価値観が主流のモンゴル。

「その中でこのリース式というのは理に適った、現状に即したものだと思っています。人のもうけ心で活かして統制をとっていく。」

たしかに保険制度もなくリスキーかもしれないが、誰しもが幸福を追求するなか、個人の努力によって収入を上げることができ期間満了時に車両が手に入るというシステムはモンゴル人労働者の価値観に沿ったものだと力説する。

志願者の経験に裏打ちされた説得力ある言葉とプランに加藤和也が反応する。
「非常に利に適っている。」
600万円を積み上げる。

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早くも希望額の約3分の1を得た志願者。 志願者に追い風が吹くかと思われたが、そのプランに堀之内九一郎があいまいな部分を鋭く突っ込む。

さらに高橋がなりはプランには興味を示し「投資家としては出してみたい」と前置きしつつ、モンゴルにおいて成功し強者である志願者に対してお金を出すのは「強者を助ける」ことになり自身の投資の目的からは外れるという。

志願者にとって逆風の流れが続く。希望額達成まではまだ遠い。

流れる沈黙をまた志願者が破る。

「モンゴルでこんなことわざがあります。恐れるならするな、するなら恐れるな。これは私がいつも心の中に思っていることです。たしかに保障もなにもありません。ただ一旦やろうと思って決めたことについては、何がなんでも成し遂げる。信頼を勝ち得る。そういったことで私は頑張っていきたいと思っています。」

志願者の信念のこもった言葉に熱きラーメン屋、川原ひろしが動く。

「俺ほんと辻さん(志願者)好き。辻さんに惚れた。やっぱり信頼しかないんだよね。」

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川原が600万円を積む。これで合計1200万。残りは約600万。

出資しそうな雰囲気のあるのは高橋がなり。だがあくまでも弱者にチャンスを与えるという自身の投資ルールにこだわる高橋。

「現地の方々のビジネスチャンスを摘んでいることにはならないですかね?」
と高橋が問う。

ここで志願者はストリートチルドレンの問題について切り出す。

モンゴルには約2000人のストリートチルドレンが存在するという。その多くは、両親はいるが家出している少年少女たち。
モンゴルの家庭では父親が仕事が無い、あっても仕事の仕方が分からないために飲んだくれて、妻や子供を殴ったり家庭が荒れているケースが多く、それに耐えきれずに子供が家出してしまう。
「きちんと仕事したい人には仕事を与え、まっとうな生活を送ってもらいたい。」
志願者のタクシー事業はストリートチルドレンなどの社会問題にも寄与できる可能性があるという。

その言葉に高橋がなりの心が動く。

「一回現地に行かせてください。」
高橋は以前からストリートチルドレン問題に関心を寄せており、事業を通じてなんらかの形で社会貢献ができるならば出資したいといい、そのために自分の目で現地の状況を確認したいという。

この時点で仮ではあるがマネー成立した志願者。(その後現地に赴いた高橋によってさらに600万円を獲得し希望金額達成)


マネーの虎では一人の虎の心を掴んでも、他の虎たちにはプランや人柄を否定されてノーマネーに終わるケースも多いです。
しかし思惑やタイプの違う複数の虎たちを、その真摯な姿勢と巧みなプレゼンで惹きつけた志願者はお見事という他ありません。

商売の原則に適ったプランと、やり取りの中から出資者の思いや状況を読み取りながら言葉を選んでいく洞察力。

ぜひともビジネスシーンでも見習いたいですね!
それにしても、れるならするな、するなら恐れるなは名言です!

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