北方謙三「三国志」より張飛の名言~劉備との出会い

ハードボイルド小説の代表的な作家であり、歴史小説の大家である北方謙三

北方謙三といえば、かつて雑誌(ホットドッグ)の人生相談コーナーで、恋愛関係などで悩む若者に対して回答した「ソープへ行け。」という名言でも知られています(笑)

北方版「三国志」は全13巻に及ぶ長編で、様々な人物の視点から語られる物語は、他の三国志作品とは一味も二味も違った作風です。
今回はその第一巻、劉備と関羽・張飛が出会う場面から、印象的な張飛の名言を紹介します。

劉備の本質を鋭く見抜いた、張飛の名言

あんたは、戦場で人を斬った。俺は見ていたぜ。突き刺した剣を抜くために、相手の躰を馬から蹴り落とした。筵(むしろ)織りのできることじゃねえ。どこか、荒々しいよ。徳のかたまりだというような顔や言葉で、それを隠しちゃいるがな。あの剣の抜き方は、俺は気に入ったな。兄貴は、あれを見ていたか?

「三国志」北方謙三 一の巻 天狼の星より

三国志(1の巻) [ 北方謙三 ]
価格:616円(税込、送料無料)

物語の冒頭、商人の馬を馬賊から守り抜く仕事の依頼を受けた劉備は、その後義兄弟となる関羽張飛に出会い共に仕事をやり遂げる。共に戦った短い間で、劉備の本質を鋭く見抜く張飛。

他作品では、劉備は「徳の人」のイメージ、張飛は「暴れ者」のイメージが強いです。

しかし北方「三国志」では、劉備は内に荒々しい闘争心を秘めた人物として描かれ、義兄弟である張飛は劉備の徳のイメージを守るために、あえて暴れ者を演じている面もあります。

敵に突き刺した剣の抜き方を見て、劉備の内面を直感的に感じ取った張飛の名言です。

スポンサーリンク
adsense
adsense
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク
adsense

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です