マネーの虎神回「家具職人」~三人の虎を惹きつけたその人柄と手作り家具

マネーの虎といえば、虎たちが志願者のプランや人柄を見定める手厳しさも見所の一つですが、志願者の人柄に惹かれた虎たちが「われこそは」とこぞって投資したがった回がありました。

それが「家具職人」の回。

一人の家具職人と、三人の虎たち。出資を巡る虎たちの攻防が見所です!
そして結果的に出資を決めた貞廣社長の人間力溢れる名言にも注目。

マネーの虎「高級ハンドメイド家具店開店資金500万円欲しい!」より名言集

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虎たちの前に座った志願者は明らかに緊張した様子で、初っ端から言葉を詰まらせる。
「僕は家具職人なんですけど、自分の作った家具を、その家具を…、」

極度の緊張で言葉が出ない志願者は、一度立ち上がって深呼吸をしてから再度言い直す。
「僕は家具職人なんですけど、一生使える家具を低価格でお客さんに提供したい。」

志願者は家具職人であり、家具をどのような形で販売すればよいかずっと考えた結果、カフェスタイルのお店で実際に使い心地を確かめてもらいながら販売したいという。
そして店の改修資金のために500万円の出資を希望。

ここから虎たちの巧妙な投資合戦がスタートする。

志願者が作るのは、彫りこみや装飾などが入ったものではなく素材の木の暖かみが感じられる家具であり、自身が作った商品の写真を虎たちに見せる。
ひとしきり写真を見ながら販売価格を確認していた一人の虎が、衝撃の発言。

堀之内九一郎

「私出すわ。私、お金全部出すわ。」

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まだプレゼンが開始して間もない段階での堀之内の出資宣言。唖然とする周囲。
普段、口は出すが金は出さないと言われる堀之内がなぜこんなにも早く出資を決めたのか?

早くもマネー成立でフィニッシュか?

堀之内「もうあなたの人間性はぴったりわかりましたから。」
どうやら志願者の会話から滲み出る人柄と真摯さに惹かれた模様。

堀之内「今ね、200店舗くらい私持ってるんですよ、売ろうと思えばそんなの右から左に100個でも200個でも売れる。」
自らの多店舗経営による展開力・販売力をアピールする堀之内。

しかし…、
真摯な人柄で一点物の家具を作り続ける志願者。
かたや全国展開するリサイクル量販店の敏腕経営者。
その組み合わせは、掛け違えたボタンのような違和感を感じさせる。

貞廣「ちょっと堀之内さん」
岩井「もうちょっと聞きましょうよ。」

早すぎる結末に、他の虎たちが待ったをかける。
もしかするとこの時、貞廣と岩井には職人気質で純粋な青年が、堀之内主導の全国展開ビジネスの世界で食い物にされるヴィジョンが見えたのかもしれない。

岩井「僕も一緒になんかやりたいなって感覚を持ってるんだけど、もうちょっと説明してくれないかな。」

ここで志願者は実際に自分が作って販売した家具を虎たちの前に披露する。
大人用の大きなイスと子供の用の小さなイス。実際に座り心地を確かめる虎たち。
そして志願者はイスに塗られている特殊な植物性の塗料を取り出し、自分で舐めて見せ、人体にも安全だとアピールする。

ここで堀之内に続いてもう一人の虎が参戦する。

貞廣「私もカフェを何件か展開しているんですけど、家具も作ったり、音楽もやったりいろんなことやってるんです。」
貞廣は自身も家具の製造販売も手がけていることをアピールし堀之内に対抗。

貞廣一鑑

「僕も第一印象で、城之内(じょうのうち)さんと一緒でこの人いいなと思ったんです。で、投資したいなと思って。」

さらに堀之内(ほりのうち)のことを城之内(じょうのうち)と(わざと)名前を間違えて、相手の動揺を誘うジョセフ・ジョースターばりの作戦に出る。
堀之内と貞廣の二極対決かと思われたが、貞廣から意外な提案が。

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「ただ広がりを考えたときに城之内さんの力があったほうが絶対いい。」と先に出資の意向を示した堀之内に対する配慮をみせる貞廣。
貞廣「堀之内さんと一緒に出したい。堀之内さんが500万なら500万でいいです。僕も500万。250万ずつじゃなくて。」

この提案に対して堀之内は「できれば一人にさせていただきたい。」と一蹴する。

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堀之内

「烏合の衆は絶対ダメなんですよ。」

その理由として、意思決定者が複数いる烏合の衆は上手くいかないと説き、志願者にどちらに投資してもらいたいか選んでくれと選択を迫る堀之内。

ここで事態は急展開する。

志願者「すべて僕のことを話しているわけではまだないので。」
言おうと思ってまだ伝えていない重大なことがある。それを聞いてもらった上で投資してほしいという志願者。それを聞いてしまえば投資したくなくなるかもしれないくらいの話だという。

志願者「借金があるんです。」

志願者の衝撃発言。そして借金の額はなんと1億円
詳しく話を聞くと志願者自身の借金ではなく、父親が倒産した親類の会社の保証人となっていたために発生した借金だという。そして志願者自身には返済義務は無いが、人に迷惑をかけることはできないので返済していくつもりだという。

堀之内九一郎

「返しゃいいじゃないですか。儲かって、返しゃいいじゃないですか。」

事業に失敗して多額の借金を抱えていた過去の自分に重ね合わせたのか、堀之内は出資の意思をより強くする。「一緒に商売やってくれるなら500万でも1000万でも出すわ。」という惚れ込み様。

堀之内に対抗して、貞廣も猛烈アピールを開始する。

貞廣一鑑

「菊野さん(志願者)のこと好きだし。初対面でこんなこと言って気持ち悪いかもしれないけど、すごい好きだし。」

と、こちらも熱いラブコール。
志願者の作るイスに自分の娘が座っているところが想像でき、ほんとにいいモノだと実感したという貞廣。

一方、「そんなものはいくらでも作れる。いかに原価を安く作るかが商売の秘訣。ちまちまやってても借金は返せない。私は金も出せば口も出します。」と言う堀之内。

志願者はどちらを選ぶのか。

ここでさらにもう一人の虎が参戦する。
岩井「ちょっと違うような気がするんだけど」
岩井は出資希望というより反堀之内の立場から意見を述べる。

無題o

岩井は、堀之内が出資したほうが志願者は最終的にお金持ちになれるかもしれないと前置きしつつ、

岩井良明

「でもずっとあなたを見てて、君は君の生き方があるんじゃないかなって思う。」

金は出すけど口も出すっていうほう選んだ方が不幸になるかもしれない、自分のやりたいことができなくなるかもしれない。つまり堀之内がこの青年に出資して関わることで、不幸な結果に繋がるのではないかと懸念する岩井。(後年、生活倉庫の倒産によってこの予見は正しかったことが証明される。)

岩井「で、500万だったら僕貸すって。」
積極的に出資したいというより、堀之内による出資を阻止したい思惑らしい岩井。

堀之内
「家具の製作は技術者だからあなたがやるでしょう。しかし販売は私が責任を持ってマネジメントしたい。」
販売を一手に引き受けて全面的にマネジメントしたいというスタンスの堀之内。

貞廣
「やっぱりね、形で出来てくるものって、人間から出来るじゃないですか。それがね、すごいそこに感じられるわけですよ。菊野さん(志願者)のような気がするわけですよ、その椅子が。」
アドバイスはするが経営的な口出しはしないというスタンスの貞廣。

岩井
「僕は束縛したくない。」
商品にも経営にも一切口だししないという岩井。

虎が虎に喰らいつく三つ巴の攻防。(貞廣と岩井は協調路線か。)
果たして志願者はどの虎を選ぶのか?

志願者「貞廣社長さんで。」
(一同拍手)

なぜ貞廣を選んだかという吉田栄作の問いに対して、「商品に対して何時間でも喋れるんじゃないかと、それだけなんです。」という志願者。めでたくマネー成立と思われたが・・・。

後日貞廣の元を訪ねる志願者。収録中の志願者の発言に重大なウソがあったという。
発言に嘘偽りがあった場合、その場でマネー成立したとしても後日取り消されるというのが番組のルール。
そのウソとは?

志願者「借金の返済義務が自分には無いといっていたが、会社の中身を調べていくうちに、借金を返す義務が自分にもあった。」
というもの。
悪意があったわけではないが、間違ったことを言ったのは事実なので出資を受けることはできないという志願者。

それに対して貞廣が男前すぎる神対応。

貞廣一鑑

「どうでもいいんですよ、銀行屋じゃないんだから。あなたが成功してくれることが、ぼくにとっての成功でもあるし、やろうよ。」

そして涙ぐむ志願者に、「泣いたらダメですよ、商売やるんだから。」の一言。

その後この家具屋はいろいろな苦難の末、初日の売り上げノルマもクリア。現在も順調に経営しているそうです。
貞廣社長も言っていますが、どんなに練られた優れたプランがあっても、やっぱり最後は「人間」。
志願者の人柄から、借金を抱えていても信頼できると判断した虎たち。
虎たちが毎度志願者の人格を徹底して品定めしているのは、心の底から信頼できるかどうか、その「人間」を見たいからなんですね。

そして最終的に貞弘社長を選んだ志願者の観察眼も確かだったようです。(堀之内社長はその後倒産)
観察眼というのは経営者にとって必要な要素だと思いますが、その判断の大切さに気付かされます。

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